ラノベ資料発掘所

本をあまり読まない筆者が、読んだ本のレビューやら考察やらを書いていくブログ

魔女の薬草箱を開けてみた

中世ヨーロッパなどの王道ファンタジーといえば、剣や魔法が強調されます。

しかし、今回紹介するのは日陰者になりがちな薬草のお話です。

 

 

薬草はファンタジー向きなのか

 

回復魔法一つですべてを直せてしまうような世界では薬草なんていりません。

逆に、回復する方法がない世界だと、薬草などの需要が増します。

……これは『回復魔法ですぐに治療できる』前提の設定です。

 

誰でも痛い怪我は早く治したいもの。

早く怪我を治す方法があるのなら、魔法でも薬草でも発展するのです。

 

もしも回復魔法が、即効で直せなければ薬草も十分活躍できるでしょうが……。せっかくの魔法なのに、薬草と併用するなんて格好がつかないですね。

剣と魔法のファンタジーなのだから、回復魔法はみるみるうちに治療してほしいところです。

 

そうすると薬草の出番がなくなりそうですが、消えることはありません。魔法にだって限界があるのです。

バランス調整という壁です。

 

薬草で怪我の治療していた世界に、瞬時に治療できる回復魔法が編み出されました。

さて、薬草は衰退するのか。

 

誰もが魔法を使えるのなら薬草は衰退します。

ですが、誰もが怪我しても瞬時に治せてしまう世界だなんて、面白いでしょうか。独創的ではありますが。

 

一部の人たちのみが魔法を使えるのならどうでしょう。

誰にも分け隔てなく魔法で治療したとしても、薬草文化は残ります。一部の人は一部の人だからです。手が届きにくいところが必ずあります。

 

それに、薬草は病気にも効きます。毒にもなります。

魔法の万能具合にもよりますが、普通は消えてなくなることはないでしょう。

 

話のネタにもなりますし、キャラかぶりを防ぐことができます。

 

 

 

どんな草があるのか

 

自作するのもいいですが、実際にある草や魔女の薬草とされた草を出した方が面白みがあります。

ネタにもなりそうな植物をいくつか紹介していきます。

 

アサ・ケシ

非常に強い幻覚作用のある植物です。大麻やアヘンといえば分かりやすいでしょうか。

昔から、幻覚を引き起こすものは不可思議なものとされていました。ただ、この二つは有名すぎて、名前を出すのはためらわれるところがありますね。

 

イヌホオズキ

麻痺毒のある植物です。注目するところは、神経系の麻痺毒は麻酔代わりになり得るという点。現実では勧めませんが、ファンタジー世界で治療法がない状況では何もしないよりもましかもしれません。

 

ハナハッカ・ニガハッカ

魔除け草です。草単体でもお守りとして効果がある植物になります。

また、薬草としても非常に優秀な効果を持ち、眠りを誘う成分も含まれているとか。

 

オトギリソウ

炎症や外傷によく効く草です。

5枚の花弁を持つので古代より聖なるものとされてきました。悪魔を追い払うと言われたり、落雷よけにもなります。

 

マンドラゴラ

人型の根っこの有名な植物、実際に存在はします。

掘り出されるときに悲鳴を上げるとか、その悲鳴を聞いたら死ぬとか、雄雌があるという伝説があります。また、恋なすびや愛のリンゴと呼ばれ、媚薬効果があると言われたそうです。

小さなリンゴのような果実もあり、紫色の花も咲かせます。

 

モーリュ

ギリシャ神話、「オデュッセイア」に登場する薬草です。

魔術による呪いを防ぐことができた、白い花の植物。参考図書ではクリスマスツリーかもしれないという推測はされていますが、不明です。

 

 

 

終わりに

 

薬草というと、地味なイメージがあります。

冒険者は薬を買って、どうしようもないときに薬草を傷に当てる。

最後の砦なんですけどね。

 

道具を扱うということが、どこか卑怯くさく感じるのかもしれません。

魔法に比べると、派手さがないぶん見劣りするのかもしれません。

けれど、冒険者の荷物には一つか二つは入っているかと思います。

 

そういう下地を大事にすると、話が面白くなるような気がします。

どこか、親近感を覚えるからでしょうか。 

 

 

 

参考図書

魔女の薬草箱

 

 

今でしょ、的な自己啓発本を読みました

タイトルから見て予想されるかもしれませんが、林先生の「いつやるか? 今でしょ!」を読みました。

もう四年前の本になってしまいますが、最近発行されたかのような雰囲気。

何故でしょう?

 

社会での対人関係をメインとして、幅が広くて。

さらには文の書き方が上手い。簡単に読める。

これは学べるところが多そうだ、と期待しながら読んでしまった次第です。

 

 

 

おすすめの本は聞かない、が良い

 

誰もが最初に思うこと。

それは、何の本を読めばいいのか。

 

そういう時に、安易に人に聞かないでください。

本屋に足を運んだりしてください。

 

これの最大のメリットは、自分の判断で買った本は読みやすいということです。

 

このブログ。

私自身が本を読むためのツールとして使っているわけですが、なぜこうなったかと言いますと……本が読みにくいからです。特に、読まなければいけない本が。

 

人の言うおすすめは、読みやすいものもあれば、逆に読みにくいものもあります。

ですが、予備知識もなく自分の感性で選び取った本はだいたい読みやすいです。

 

ネットでおすすめ、なんてよく見かけますが、

おすすめだから買おう。

じゃなくて、

面白そうだから買おう。

を重視するといいと思います。

 

しばらくして、活字慣れしたところでおすすめの本を開いてみる。

そうするとあら不思議、ちょっとは読める。

急ぐ問題でなければ、それが一番だと思います。

 

 

 

分析力を上げる方法

 

どんな人でも分析力を上げる方法があります。

誰でも、確実に上げられる方法です。

 

それは……毎日「なぜ」と問いかけすることです。自分に。

なぜ、この本が面白いのか。

なぜ、この商品は人気なのか。

なんで、バレンタインデーという日があるのか。

 

もちろんしっかり考えて答えを出してください。

好みだから、定番商品としての地位を確立しているから、チョコレート業者の策略。

一度答えを出した問題をさらに突き詰めて、考えてみてください。

 

それを通勤、通学途中に行うとベストでしょう。

人間は歩くと血液の循環が良くなり、思考力が上がります。

足は第二の心臓とも呼ばれます。これを使わない手はありません。

 

考えた結果をメモできれば完璧でしょう。

 

 

 

相手に伝えるためには

 

「思いが通じるかどうかは、話す前に決まっていることが多い」

 

第一印象やそれまでの付き合い、話し手への評価。

それらによって、同じ内容でも相手の心に届くかどうかが変わります。

 

ハッキリ言っちゃうと。

人間は、気に入った人の意見以外は聞きません。

 

わりとよく聞くこの話。

人間って自分勝手だなあ、と思ってしまうかもしれませんが、考えると合理的でした。

情報の信頼度を決めちゃうのです。

その尺度となるのが好み。相手を気に入ったかどうかです。その度合いによって、どれだけ斜に構えるのか、無意識の内に決めてしまうわけです。

 

これがビジネスだったのなら対象者の性格や好みを分析し、できる限り最大限のパフォーマンスとなるよう……。

となりますが、小説だと不特定多数の人が読むのでどうすればいいのか。

 

方法は考えるに、感想をもらうしかないように思えます。

そしてその感想を受け止めて、上手に昇華していく。

 

一番なのは、小説が好きな人に読んでもらってダメ出しをしてもらうこと。

ネットに上げただけでは感想はあまり来ないので、来たとしてもオブラートに包んだような内容ばかりです。

 

 

 

 おわりに

 

本の内容としては、若い社会人にスポットが当てられているように感じます。 

小説に参考になりそうなヒントはちょっと少ないのですが、文章が上手いのでそこを参考にするのもいいかもしれません。

 

もし買ってみようと思った方。特にネット通販で買おうとした方。

 

最初は古本屋に行ってみてください。 

私は200円で手に入れられました。

 

古本屋は『一度は誰かが手にした本』なので、人を引き付ける力はあります。

 

売られてしまった本だと侮るなかれ。

世界で3000万部越えの「七つの習慣」が普通に売られていますので、ためにならない・人気がないという理由で売られているわけではありません。 

 

たまに、波長が合う本が見つかるかもしれませんよ。

まあ、古本屋じゃ著者に印税が入りませんけど。

 

小説で心理学は必要なのか?

小説でもラノベでも心理学は知っておいた方が良い。

……なんて言葉を聞いたことがあります。

けど、別にいらないという話も聞きます。


ですのでいつも通り、

本を読んで自分なりの答えを出していきましょう。

後で小説づくりに役立ちそうなものを載せてますよ。

 

 

 

そもそも心理学とは

 

『人間の人間による人間のための心理学』

この言葉は今作りましたが、ぴったり合っているように感じます。

 

心理学は普段目に見えない心の動きを調べるため、膨大な結果から心の動きを推測しようとする学問です。


何言っているのかというと、

『みんなこうなるから、こうなるでしょ』って話。

 

心という分野は直接調べることはできないので、被験者の言動や反応を調べ上げます。

その膨大なデータを束ねて重なり合う場所、『一番それっぽい』結論を出します。

 

心理学といえば小難しいイメージがありますが、それだけではなく。

商品のパッケージや味覚センサー、まちがいさがしも心理学とかかわっています。

……といいますか、人間の感じ方や考え方の学問なので、用途は広いです。

 

 

 

ズバリ、心理学は小説に必要か

 

今回参考にした本が「生活と社会に役立つ心理学の知識」というサブタイトルで、かなり幅広く載っていました。

それを読んだ者として言わせていただきますと。

 

読んでみたいという気持ちがないと薦められない。

としか言えません。

 

私の場合、

社会心理学と性格心理学は興味を持って読めました。

それ以外は、見知らぬ単語と悪戦苦闘したり、眠くなりました。

 

人間に焦点を当てている学問なので、決して役に立たないということはないかと思います、が。

興味のあるなしで意欲に大きな差が出てしまうので、広く浅くのこの本では仕方のないことなのでしょう。

 

 

 

心理学を超大ざっぱにまとめてみた

 

性格心理学

 性格・人格・気質などに焦点を当てている。人格のペルソナ(仮面の意)や性格特性論であるビックファイブ理論(後述)などがこれに当たる。

 

発達心理学

 心の成長に焦点を当てている。アイデンティティアニミズムなどがこれに当たる。

 

学習心理学

 学習に焦点を当てている。スキナーの条件付け、ネズミがレバーを押して餌を出すことを学ばせる、というものが有名。

 

知覚心理学

 みんな大好きトリックアートがこの辺り。

 

社会心理学

 同調行動、社会的手抜きなど。身近な心理学の一つである。

 

臨床心理学

 ストレス・精神障害に関わる心理学。カウンセラー言ったら分かりやすいかも。

 

 

小説の参考になるとするのなら、社会・性格心理学。あとここには書かれていませんが犯罪心理学なんてのも役に立つかと思います。

 

 

 

小説に参考になりそうなところを

 

ビックファイブ理論

外向性、勤勉性、知性、情緒安定性、協調性。

この五つの特性で人の性格はおおよそ判別できる、とのこと。

ちなみに知性は「新しいことへの興味、好奇心旺盛、思慮深さ」のことです。

 

 

群集心理

文字通り、集団で起こる行動のこと。

深く考えず周りに合わせる同質性、感情に流されやすくなる情緒性、多人数のため自分が責任を追及されないだろうという考えからの無責任性など。

ヒトラーの大虐殺が有名と思われます。

 

 

 

最後に

 

小説等の参考にしようとして学ぶのなら、

ひとつ落とし穴があります。

 

この手の学問は終わりが見えません。

 

心理学にスポットライトを当てるのでしたら別ですが、大ざっぱに覚える程度でもいいんじゃないかと思います。

直接的には、キャラクターを制作する際の手助けや、一部モブキャラを行動させるときくらいしか役に立たないかとは思います。そうしないと、個性というものが発揮できないからです。

 

一方、日常生活を送る分には役に立つかと思います。

頭のいい人たちが、大真面目に人間を研究した分野。有効活用するも、無視するも、流されるのもあなた次第です。

 

 

そうそう。

「初めて出会う」とか「初心者向け」という表現に気を付けてください。

読む場合、字ばっかりじゃ心が折れます。

 

それと内容が薄いのは、

参考にした本が薄く広くの本だからです。

これ以上は勘弁してください。

 

また今度、違う心理学系の本でも読んでみようと思います。

たまにはラノベ指南書を読んでみた

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ライトノベル作法研究所ってご存知でしょうか。

 

個人的にちょくちょくと見に行っているサイトで、文字通りラノベについて研究をしているところです。

ライトノベルの書き方や、Q&Aなど、ざまざまな情報が飛び交う場所です。

 

おそらく、このブログよりも参考になると思われます。(泣)

 

行ったことがないのなら、お手数ですがグーグル先生に

ライトノベル作法研究所』もしくは『ラ研』で検索をかけてみてください。

(バナーとかリンクとか上手くいかないです……)

 

 

さて、そんなライトノベル作法研究所の出版物、

ライトノベル創作教室』を読んでみました。

 

毎度のことながら、

その本を参考にして、いくつか重要なところを考察を交え、書いていきます。

 

 

 

世界観は一貫して描く

 

転移魔法が普通にある世界では馬車は使われない。

回復魔法で何でも治せるのなら医療は発達しない。

 

異なった環境を持つ世界を描く場合、

変にならないように気を付けなければなりません。

 

この地球上にある国々ですら言語や習慣が違います。

 

特にファンタジーものでゲーム設定を元にした作品が多いです。そういう作品を書こうとする場合は、一度冷静に考えてみてください。

便利じゃないものは、代用できれば使われなくなります。

環境が違ってくると、そこに住む人たちの意識や常識も変わってきます。

 

 

 

共通言語(常識)の危険性

 

小説を書く場合、自分用ではない限り読んで下さる相手がいます。

ですので、最低でも以下の点を気を付けなければいけません。

 

・読者に理解しやすくする

・誤字脱字に気を付ける

・専門用語は少なめにする

・世界観を壊すような表現はしない

          他にも多数。

 

ここで考えていきたいのが、共通言語。

私の好物、ファンタジーだと「ゴブリン」、「スライム」と言ったモンスターたちです。

 

あまりにも有名すぎる設定は読み手も分かっているので、共通言語となっています。

つまり、ゴブリン=弱小二足歩行のモンスターで醜悪な顔、他。

有名すぎて、モンスターの名前なのに、全てを説明する単語のようになっているわけです。 「ドロドロした粘液」ではなく「スライム状」、なんて使い方がいい例です。

 

こうなると、共通言語に対する説明がおろそかになります。

 

知っている読者にはいらない説明が省かれる分読みやすいかもしれませんが、知らなければ違和感があるでしょう。

読者層、構成の仕方などなどを考えて、どこまでを一般常識、共通言語とするか。

それは作品によっても違うし、ジャンルによっても変わってきます。しっかりとご自分で決めてください。

 

 

 

次を読ませていくと、終わりに着く

 

本を買う場合、まずはジャンルで選びます。

次に、タイトルで選びます。

中身の冒頭をちょっと読んでみます。

 

もしもクライマックスが全人類が絶賛するほど最高だったとしても、そこまで読んでもらえなければ意味がありません。

他の人のレビューや過去の実績があれば、心を掴めなくても多少は読んでくれるでしょう。

ですが、初めて読んでもらう場合は冒頭、下手すればタイトルで投げられるかもしれません。

 

龍頭蛇尾となるのは良くないかもしれませんが、特にネット上などで引き付けるものがなければ、読者は読むのをやめてしまいます。

冒頭は全力をもって書いてください。

そして、次を読ませるように書ければ最高です。

 

無茶苦茶難しいんですけどね。

 

 

 

自分の好きな分野を書く

 

小説はとても時間がかかります。

読むのには1時間だったとしても、構想やネタ集めも考えれば1カ月以上かかるでしょう。(個人差あり)

 

そうすると、どれだけそれを好きかどうかが関わってきます。

 

人間、嫌いなものは続けられません。

ダイエットが続かないのも同じ理由です。運動が好きな人は自然と運動をするので、そもそも太りにくいのです。

 

人気だから、簡単だからという理由で書くのはおススメしません。

好きだったら日夜問わず考えますし、続けることが苦になりません。

 

それがビジネスならば少々話が別ですが、趣味で書くのならば一番大事なことです。

 

 

 

自分に合った上達法を探す

 

冷静に、客観的に思い出してください。

あなたは過去、何回練習したらその技能が身についたでしょうか。

 

非常に夢がなくて聞きたくない話ですが、人それぞれスペックが違います。

 

学校で、教科書を一度読んだだけで、ほとんどの内容を理解できた。そんな人物は本を一度読むだけで十分です。

教科書を何度も読んでも理解できないのなら、読むだけでは不十分です。書いたり打ち込んだりする必要が出てきます。

 

理解と暗記は違いますし、好きなことだと実力以上の力を発揮することがあります。

記憶力がなくたって割といい文章書けるかもしれないし、テストの点数が良くても教科書模範のような文章しか書けないかもしれません。

 

小説の世界もトライ&エラーのようで、何度も書くこと読むことが大事です。

読むときはセリフや言い回し、書き方リズムテンポを盗むつもりで。

書くときはチャレンジと批評を繰り返して、時には辞典を開く。

 

イマイチな時は、自分に合った上達法を探してみるのもいいかもしれません。

 

 

 

読んでみた感想

 

この「ライトノベル創作教室」。

実はサイトのライトノベル作法研究所」に、内容が8割ほど載っていました。

 

むしろ、無料で見れるネットの方が遥かに情報量が多いという……。

 

内容はいいのですが。正直のところ、ガッカリしました。

でもまあ、復習になったのでいいかと思っています。思うことにします。

買うのなら、「ラ研が好きで、8割方同じ内容が書いてあってもガッカリしない人」が良いでしょう。

 

この本を買っていない方で、ライトノベル作法研究所に訪れていない方は見てみたら良いですよ。

ライトノベルを書くにあたって、とても役に立つこと間違いなしなのですから。

 

……少なくとも、このブログよりは。(泣)

 

 

 

ファンタジー職業を考察してみる

最近読んだ本が

『幻想世界のハローワーク』って本なのですが。

 

書かれていた職種をただ並べてもつまらないので(既にそういうサイトがあるので)

超個人的に、好き勝手に書いていきます。

 

ファンタジー創作の一つの意見として読んでください。

 

 

ゲームと小説で異なるトコロ

 

ゲームだったら

キャラクターAが魔法使い

キャラクターBが魔法使い

キャラクターCが魔法使い

とかでも問題ありません。

 

それで雑魚とボスに戦いを挑めるのなら、問題ありません。

 

ですが、小説だとそうはいきません。

キャラクターが全員魔法使いなんて……非常にわかりにくい。

グラフィックもないし。

 

小説の場合。

誰が読むか、どのくらい説明するか、どれだけ分かりやすいのか。

そのあたりが重要ではないのかな、と。

 

 

職業が先か、キャラクターが先か

 

結論から先に申し上げますと、

作ろうとする世界観に合わせて構築していけばいいので、好みでいいと思います。

 

ファンタジー職業というのは現実世界に比べたら、印象が薄くなります。

 

一目で何の仕事をしているのか分かりにくい現実世界ならともかく。

小説はストーリー重視なので、キャラ同士の交流は必然。

また、個性的なキャラクターも多く、職業は基準になりにくいのです。

 

 人間は職業一つでは語れないので、よく出るキャラクターは職業という枠の中からはみ出していくのです。

 

 

……といっても、これは主役クラスの出番の多い方々の場合。

 

逆に脇役……宿屋、武器屋にどれほどの設定を付けるのでしょう。

 

普通は、主人公たちを引き立てるために、そこそこフツーに描くかと思います。

特にあまり出ないキャラの場合、読者に伝えにくい。職業でキャラを固めておく必要があります。

 

 

小説は相手に届けることをメインとします。

読み手が分からなければ、ノート一冊分の設定集があっても意味がありません。

 

あくまでも職業は職業。

こんなキャラクターを描きたい、そんな参考程度でいいような気がします。

 

 

こだわりたい方は設定を基軸に考える

 

当たり前ですが、魔法がない世界に魔法使いは存在しません。

ヒールのような治癒魔法で病気をも治せるのなら、医者はいりません。

 

例えライトノベルでも、ある程度しっかりとした世界観を作ることになります。

 

……と、こだわってみる場合、職業というのは割と融通が利くもの。

魔法ばかりが優先される世界なら剣士の優先度は低いし、その逆も。

 

もし、考え込んでどうしようもないときは、

いま悩んでいるよりも下の階層を見直した方が良いでしょう。

 

また、表現したい職業や世界観があるのなら、

どうすればそうなるか、っていう設定を入れてみてはいかがでしょう。

 

 

例えば、魔力はよくあるモノです。

これがどーたらこーたらで魔法が使えるわけです。

 

けど、存在する理由なんて考えなくてもいいです。

それがストーリーにかかわってこない限り、ですけど。

 

その魔力というのが、人間に有害なものだったら……?

人間は魔力の少ない地域へと逃げ込み、魔力に浸されたモンスターたちを討伐する理由ができます。あれ、そうすると魔法は?

⇒モンスター素材で魔法を使えば解決!

 

こういう風に制限を設けることで、いろんなところに発想が浮かんできます。

その枝分かれした設定の先に、いい職業が見つかればいいですね。(希望) 

 

 

今回読んだ本について

 

『幻想世界のハローワークなのですが、

ゲームを基軸としていた考え方をしているので、息抜きにはぴったりでした。

 

参考になるかというと、うーん。

ネット上にそれっぽいものがあるので、その気になれば調べられるし。

買うほどのものではないかも。

 

それでも、そこそこ広く取り扱っていますし、内容も嫌いではない。

けど。

中古本屋から買うのがせいぜいかと思いました。

 

広く浅くってのと、ゲームから参考にしているってのと、イラストの大半が白黒。

うーん。

新本でも1000円いかないのが救いか。

 

 

 

 

四月の魚と三月ウサギ

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ラノベのようなタイトルで始まりました、

今月、4月最初の更新です。4月1日です。

 

 

 

今日も、小説の為になりそうな本……ということで、

ウサギの本を読んでいきます。

いやー、本当に参考になりそうな本だなー。

 

ただし、筆者はウサギを飼ったことはないので、そこを前提にお読みください。

(参照、『かわいいウサギ、飼い方・育て方』)

 

 

ウサギと言えば、

いろいろと出てきますよね。

 

小説では、『不思議の国のアリス

童話では、『ウサギとカメ』

ドワーフでは、『ネザーランド・ドワーフ

 

ですが、最近は見渡すばかりねこねこねこ

 

確かに猫も可愛いですが、

可愛いですが、ね……。

 

ウサギも可愛いと思いませんか?

 

 

ウサギについての基礎知識

 

白い毛並みで、ぴょんぴょんと跳ね回り、月で餅をつく。

それが一般的なイメージかと思います。

 

実際のところは様々な毛色、毛並みの子たちがいて。

ぴょんぴょん跳ねまわるのは可愛くて。

餅は食べさせてはいけません。窒息します。

 

また、骨が猫と比べると弱いので、怪我をしないように注意をする必要があります。

生き物ですので、乱暴に取り扱ってはいけません。

 

犬のように散歩に連れていかなくてもいいので、

そういう点ではお手軽かとは思います。

 

 

ウサギは「かよわい」生き物?

 

まず第一に。

エアコンが存在する部屋で飼育すること。

 

ウサギは犬猫に比べ弱い生き物であることを覚えておいてください。

 

骨が弱く、高温低温にも弱く、湿気にも弱い。

甘いものやカルシウムの摂りすぎは禁物、電気コードを噛み千切って感電。

綺麗好きで、ケージの掃除はこまめにすること。その他いろいろ。

 

注意点は結構あるみたいです。

 

 

ウサギは年中発情期……なのか

 

ご存知の通り、ウサギは年中発情期。

草食動物なので、どうしても繁殖力が強いのです。

 

そうすると、問題になるのは去勢手術。

 

一匹だったらお金もかかるので、手術をしなくてもよさそうですが。

……多頭飼いだと大問題。

一度に4~10匹もの子ウサギが生まれます。

 

そうなってくると問題なのは、どうやって育てていくか。

 

1~2カ月でそこそこ成長してしまいますので、それまでに里親を探すか、大量のケージを買い込むか。

縄張り意識が強いので、1匹1ケージが妥当です。

生き物ですので、飼う際には最後まで。

ご覚悟お願いします。

 

 

ウサギの好き嫌い

 

ウサギを撫でる。

動物好きならば最初のミッションになるかと思います。

おでこと背中を撫でられると喜びます。

 

また、手足を引っ張るだけで骨折する場合もあるとのことで、お尻から抱きかかえるようにそっと持ち上げるのがベスト。

高所から落とさないように、座って抱きかかえると安心です。

 

ゴハンでは、

肉や穀物のほかに、ネギ類、ニンニク、ニラ、チョコレートなどなど。

食べさせてはいけないモノがたくさんあります。

 

食べるからといって食べさせると、

それが元で体調不良を起こすかもしれません。

 

クーラント(エチレングリゴール)がいい例で、甘い匂い・味がするので犬でも舐めてしまうのですが、有毒です。

 

 

可愛い、だけでは済まされない

 

ウサギも猫も、犬だって可愛いです。

ですが、生き物を飼うということは、

最後まで責任をもって面倒を見るということです。

 

当たり前ですが、動物は多少の手間がかかります。

お金を出して飼って、それで終わりではありません。

最後まで暮らしてこそ、飼い主です。

 

いまペットとして飼われる動物たちに、

殺処分の憂い日が来ないことを願います。

今さら人に聞けない、文章のルールを学ぶ

 

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文章力。

 

文章を書くことの多い現代人にとって、必須スキルです。

 

知人友人相手のメールだったり。

上司への企画書だったり。

こういうブログを書くにも必須のスキルですね。


そんな文章の基礎で、個人的に重要そうなところを5つほど、載せておきます。

 

 

1、主語と述語をはっきりさせる

 

学校で必ず習う主語と述語。

常識と言えば常識なんですが、普段言っているように書いてしまうと忘れがちになるところです 。

 

『花が咲いた』

というような主語+述語だけの文は多くないです。

 

むしろ、

『心理学の本を読んだが読み切れなかった』

というように、長い文を書きます。

 

長めの例だと主語が抜けているので、

誰が心理学の本を読んでいるのかが分かりません。

 

そのほかにも、

『ストーブをつける』

とかも要注意です。

 

ただそれだけだと『設置した』のか『点火した』のか、分かりにくいからです。

 

 

2、『所』と『ところ』のちがい

 

適当にパソコンで変換すると、漢字やひらがなで悩むものがあります。

『このところ』や『こと』などです。

 

使う頻度は高いわりに、区別が難しいこれ。

たぶん日本語が難しいと言われる所以の一つでしょう。

 

こういう場合、「その意味と関係があるのか」で見ていきます。

 

『みていく』だと『見て行く』、『見て進む』の意味なので

『見ていく』という漢字に。

 

『たべてみる』だと『食べる』を『行う』ので

「食べてみる」というひらがなに。

 

かんじとヒラガナ、片仮名だって同じです。

『漢字』、『ひらがな』、『カタカナ』。

はい、スッキリしました

 

 

3、同じ単語は使わない

 

例、

「最近読んだ本? 最近読んだ本はね、文章力が身につく本っていうんだ。最近読んだ本では何度でも読み返したくなる本だし、おススメの本だよ」

私はこんな言われ方をしても読みたくないです。

 

「最近読んだ本は『文章力が身につく本』っていうんだ。ためになるから何度でも読み返すし、 おすすめだよ」

まだ削りが荒いです。


「最近『文章力が身につく本』を読んでみたんだ。ためになるから何度も読み返したよ」

こんなもんですかね。


ちなみにステマやる人は、「30万部も売れた」と入れそうです。

たぶん。

 

同じ言葉、単語を使わない。

特に小説家には必須のスキルでしょう。

また、こそあど言葉で書くよりは、無駄を無くしてしまった方が理想的です。

 

類語辞典とか読んでみればいいかもしれないですね。

買う金が惜しいのなら、ネットで『○○ 類語』で検索すべし。

 

 

4、ことばの注意

 

例、

「彼は片手でスコップを振り回した」

 

……さて、有名な話です。

 

スコップとシャベル。

東西で真逆というのは知っていましたか?

 

東日本……大型をスコップ、小型をシャベル。

西日本……大型をシャベル、小型をスコップ。

らしいです。

 

そう考えると、上の文の意味も変わってしまいます。

大きいスコップを片手で振り回したのか。

小さなスコップを片手で振り回したのか。

 

 

ちなみに、

「スコップで土を掘った」

くらいなら問題はありません。

 

しかし、比喩表現で使った場合はよくないです。

 

「土が掘りやすい構造の棒。それはさながら、スコップだった。」

 

これだと東日本の人は大きな長い棒。

西日本の人は短めの棒を想像するでしょう。

 

 

まあ、

スコップでもシャベルでも

どっちでも『土を掘る』事は共通してるので、何とかなりそうですが。

 

カタツムリのような小ささ、とか。

(おっきいエスカルゴもいます)

リンゴのような頬、とか。

(青リンゴ、緑色が普通のところも) 

 

場所が変われば価値観も変わる。

異なる地域には、通じないことに注意してください。

 

 

5、感動や感情を押しつけない

 

例、

「人にものを教えると勉強になることを思い知った。

 なんと、自分がきちんと理解していないとまったく書くことができないのだ。実際に、この文章だって参考にしている本を何度も見ながら書いているくらいだ。」

 

「人にものを教えることは勉強になる。

 だが、教える側がきちんと理解しないと書くことができない。私は参考にする本を何度も見ながら書くこととなった。」

 

上手く書けなくてごめんなさい。

勉強不足ですみません。

でも、避けては通れないくらい重要なんです。


怒った。感動した。

よりも、

怒りのあまりわなないた。目頭を熱くした。

その方が深く刺さる、それと同じことです。

 

感情的に書くと、『視点の人物がそう思った』という情報になります。

ですが、その状況を伝えることで、読者に共感させるのです。

 

 

終わりに

 

文章を上手くするためには書くしかありません。

しかし、ただひたすら書いているだけではダメです。

 

誰が、誰に、どんな目的で、どのように、以下略。

それを意識することです。


短い方が読んでくれるとか。
ストーリー仕立てにするといいとか。
伝えたいことを分かりやすく配置し、後は補足のように置くとか。
そもそもブログの横幅が短いのは、強制的に段落を多くさせるためで、それは左右よりも上下の 方が読みやすいという人間の特徴を利用した方法だ。とか。

 

そういう小手先のテクニックではなく、

地力を強くしていきたいのなら、読んだ方が良い一冊でした。

 

ブックオフで360円だったので、古本屋に行った方が安く手に入るかと。

 


参考図書
文章力が身につく本