ラノベ資料発掘所

本をあまり読まない筆者が、読んだ本のレビューやら考察やらを書いていくブログ

たまにはラノベ指南書を読んでみた

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ライトノベル作法研究所ってご存知でしょうか。

 

個人的にちょくちょくと見に行っているサイトで、文字通りラノベについて研究をしているところです。

ライトノベルの書き方や、Q&Aなど、ざまざまな情報が飛び交う場所です。

 

おそらく、このブログよりも参考になると思われます。(泣)

 

行ったことがないのなら、お手数ですがグーグル先生に

ライトノベル作法研究所』もしくは『ラ研』で検索をかけてみてください。

(バナーとかリンクとか上手くいかないです……)

 

 

さて、そんなライトノベル作法研究所の出版物、

ライトノベル創作教室』を読んでみました。

 

毎度のことながら、

その本を参考にして、いくつか重要なところを考察を交え、書いていきます。

 

 

 

世界観は一貫して描く

 

転移魔法が普通にある世界では馬車は使われない。

回復魔法で何でも治せるのなら医療は発達しない。

 

異なった環境を持つ世界を描く場合、

変にならないように気を付けなければなりません。

 

この地球上にある国々ですら言語や習慣が違います。

 

特にファンタジーものでゲーム設定を元にした作品が多いです。そういう作品を書こうとする場合は、一度冷静に考えてみてください。

便利じゃないものは、代用できれば使われなくなります。

環境が違ってくると、そこに住む人たちの意識や常識も変わってきます。

 

 

 

共通言語(常識)の危険性

 

小説を書く場合、自分用ではない限り読んで下さる相手がいます。

ですので、最低でも以下の点を気を付けなければいけません。

 

・読者に理解しやすくする

・誤字脱字に気を付ける

・専門用語は少なめにする

・世界観を壊すような表現はしない

          他にも多数。

 

ここで考えていきたいのが、共通言語。

私の好物、ファンタジーだと「ゴブリン」、「スライム」と言ったモンスターたちです。

 

あまりにも有名すぎる設定は読み手も分かっているので、共通言語となっています。

つまり、ゴブリン=弱小二足歩行のモンスターで醜悪な顔、他。

有名すぎて、モンスターの名前なのに、全てを説明する単語のようになっているわけです。 「ドロドロした粘液」ではなく「スライム状」、なんて使い方がいい例です。

 

こうなると、共通言語に対する説明がおろそかになります。

 

知っている読者にはいらない説明が省かれる分読みやすいかもしれませんが、知らなければ違和感があるでしょう。

読者層、構成の仕方などなどを考えて、どこまでを一般常識、共通言語とするか。

それは作品によっても違うし、ジャンルによっても変わってきます。しっかりとご自分で決めてください。

 

 

 

次を読ませていくと、終わりに着く

 

本を買う場合、まずはジャンルで選びます。

次に、タイトルで選びます。

中身の冒頭をちょっと読んでみます。

 

もしもクライマックスが全人類が絶賛するほど最高だったとしても、そこまで読んでもらえなければ意味がありません。

他の人のレビューや過去の実績があれば、心を掴めなくても多少は読んでくれるでしょう。

ですが、初めて読んでもらう場合は冒頭、下手すればタイトルで投げられるかもしれません。

 

龍頭蛇尾となるのは良くないかもしれませんが、特にネット上などで引き付けるものがなければ、読者は読むのをやめてしまいます。

冒頭は全力をもって書いてください。

そして、次を読ませるように書ければ最高です。

 

無茶苦茶難しいんですけどね。

 

 

 

自分の好きな分野を書く

 

小説はとても時間がかかります。

読むのには1時間だったとしても、構想やネタ集めも考えれば1カ月以上かかるでしょう。(個人差あり)

 

そうすると、どれだけそれを好きかどうかが関わってきます。

 

人間、嫌いなものは続けられません。

ダイエットが続かないのも同じ理由です。運動が好きな人は自然と運動をするので、そもそも太りにくいのです。

 

人気だから、簡単だからという理由で書くのはおススメしません。

好きだったら日夜問わず考えますし、続けることが苦になりません。

 

それがビジネスならば少々話が別ですが、趣味で書くのならば一番大事なことです。

 

 

 

自分に合った上達法を探す

 

冷静に、客観的に思い出してください。

あなたは過去、何回練習したらその技能が身についたでしょうか。

 

非常に夢がなくて聞きたくない話ですが、人それぞれスペックが違います。

 

学校で、教科書を一度読んだだけで、ほとんどの内容を理解できた。そんな人物は本を一度読むだけで十分です。

教科書を何度も読んでも理解できないのなら、読むだけでは不十分です。書いたり打ち込んだりする必要が出てきます。

 

理解と暗記は違いますし、好きなことだと実力以上の力を発揮することがあります。

記憶力がなくたって割といい文章書けるかもしれないし、テストの点数が良くても教科書模範のような文章しか書けないかもしれません。

 

小説の世界もトライ&エラーのようで、何度も書くこと読むことが大事です。

読むときはセリフや言い回し、書き方リズムテンポを盗むつもりで。

書くときはチャレンジと批評を繰り返して、時には辞典を開く。

 

イマイチな時は、自分に合った上達法を探してみるのもいいかもしれません。

 

 

 

読んでみた感想

 

この「ライトノベル創作教室」。

実はサイトのライトノベル作法研究所」に、内容が8割ほど載っていました。

 

むしろ、無料で見れるネットの方が遥かに情報量が多いという……。

 

内容はいいのですが。正直のところ、ガッカリしました。

でもまあ、復習になったのでいいかと思っています。思うことにします。

買うのなら、「ラ研が好きで、8割方同じ内容が書いてあってもガッカリしない人」が良いでしょう。

 

この本を買っていない方で、ライトノベル作法研究所に訪れていない方は見てみたら良いですよ。

ライトノベルを書くにあたって、とても役に立つこと間違いなしなのですから。

 

……少なくとも、このブログよりは。(泣)