小説で心理学は必要なのか?
小説でもラノベでも心理学は知っておいた方が良い。
……なんて言葉を聞いたことがあります。
けど、別にいらないという話も聞きます。
ですのでいつも通り、
本を読んで自分なりの答えを出していきましょう。
後で小説づくりに役立ちそうなものを載せてますよ。
そもそも心理学とは
『人間の人間による人間のための心理学』
この言葉は今作りましたが、ぴったり合っているように感じます。
心理学は普段目に見えない心の動きを調べるため、膨大な結果から心の動きを推測しようとする学問です。
何言っているのかというと、
『みんなこうなるから、こうなるでしょ』って話。
心という分野は直接調べることはできないので、被験者の言動や反応を調べ上げます。
その膨大なデータを束ねて重なり合う場所、『一番それっぽい』結論を出します。
心理学といえば小難しいイメージがありますが、それだけではなく。
商品のパッケージや味覚センサー、まちがいさがしも心理学とかかわっています。
……といいますか、人間の感じ方や考え方の学問なので、用途は広いです。
ズバリ、心理学は小説に必要か
今回参考にした本が「生活と社会に役立つ心理学の知識」というサブタイトルで、かなり幅広く載っていました。
それを読んだ者として言わせていただきますと。
読んでみたいという気持ちがないと薦められない。
としか言えません。
私の場合、
社会心理学と性格心理学は興味を持って読めました。
それ以外は、見知らぬ単語と悪戦苦闘したり、眠くなりました。
人間に焦点を当てている学問なので、決して役に立たないということはないかと思います、が。
興味のあるなしで意欲に大きな差が出てしまうので、広く浅くのこの本では仕方のないことなのでしょう。
心理学を超大ざっぱにまとめてみた
性格心理学
性格・人格・気質などに焦点を当てている。人格のペルソナ(仮面の意)や性格特性論であるビックファイブ理論(後述)などがこれに当たる。
発達心理学
心の成長に焦点を当てている。アイデンティティやアニミズムなどがこれに当たる。
学習に焦点を当てている。スキナーの条件付け、ネズミがレバーを押して餌を出すことを学ばせる、というものが有名。
みんな大好きトリックアートがこの辺り。
同調行動、社会的手抜きなど。身近な心理学の一つである。
臨床心理学
ストレス・精神障害に関わる心理学。カウンセラー言ったら分かりやすいかも。
小説の参考になるとするのなら、社会・性格心理学。あとここには書かれていませんが犯罪心理学なんてのも役に立つかと思います。
小説に参考になりそうなところを
ビックファイブ理論
外向性、勤勉性、知性、情緒安定性、協調性。
この五つの特性で人の性格はおおよそ判別できる、とのこと。
ちなみに知性は「新しいことへの興味、好奇心旺盛、思慮深さ」のことです。
群集心理
文字通り、集団で起こる行動のこと。
深く考えず周りに合わせる同質性、感情に流されやすくなる情緒性、多人数のため自分が責任を追及されないだろうという考えからの無責任性など。
ヒトラーの大虐殺が有名と思われます。
最後に
小説等の参考にしようとして学ぶのなら、
ひとつ落とし穴があります。
この手の学問は終わりが見えません。
心理学にスポットライトを当てるのでしたら別ですが、大ざっぱに覚える程度でもいいんじゃないかと思います。
直接的には、キャラクターを制作する際の手助けや、一部モブキャラを行動させるときくらいしか役に立たないかとは思います。そうしないと、個性というものが発揮できないからです。
一方、日常生活を送る分には役に立つかと思います。
頭のいい人たちが、大真面目に人間を研究した分野。有効活用するも、無視するも、流されるのもあなた次第です。
そうそう。
「初めて出会う」とか「初心者向け」という表現に気を付けてください。
読む場合、字ばっかりじゃ心が折れます。
それと内容が薄いのは、
参考にした本が薄く広くの本だからです。
これ以上は勘弁してください。
また今度、違う心理学系の本でも読んでみようと思います。