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ラノベ資料発掘所

本をあまり読まない筆者が、読んだ本のレビューやら考察やらを書いていくブログ

ファンタジー書きたいのなら、ファンタジー事典を読んだ方が良いのか?

いつもどおり、つらつらと書かせていただきます。

 

 

ファンタジー作るのに資料は何故読むのか?

 

理由が二つあります。

・名前を借りる場合、元ネタから外れすぎないため

・世界観の構成のため

 

ファンタジー作品を書く場合、オリジナリティを大切にしよう。

よく聞きます。

ですが、オリジナルって何なのでしょうか。

 

新しいモンスターを生み出し、新しい名前を付けることでしょうか。

やたらとめんどくさい世界観を構成することでしょうか。

その定義は人それぞれ違うかと思いますが、ひとつだけ言えることがあります。

 

『読まれるものなのに、読みにくいのはダメ』

 

さも当然のことです。

ここで注意なのは『読みにくい』の反対語は『読みやすい』だけではないことです。『おもしろい』とか、『続きが気になる』なんてのもアリです。

ページをめくることをためらわせる、それが『読みにくい』です。

 

さて、そんな定義をこしらえて、最初に挙げた理由を紐解いていきましょう。

 

 

・名前を借りる場合、元ネタから外れすぎないため

ファンタジー作品を書く人はたいていファンタジー作品が好きです。

もちろん読む人もファンタジーが好きで、ある程度の知識があるでしょう。

それなのに、アイテム名と設定が噛み合っていなかったとしたら……白けてしまいます。

それが意図的なのが分かればいいでしょう。しかし本当に間違えているのであれば、誤字脱字以上にがっくりとしてしまいます。

 

 

・世界観の構成のため

個人的に重要なのはこちらの方です。

ファンタジーを好きになる人って、だいたいは3つから入ります。

ゲーム、漫画(アニメ)、ラノベです。

 

漫画やラノベから入る人は手本を読んで育つので良いでしょう。

しかし、ゲームでは世界観に偏りができます。ゲームのシステム上、どうしても省かなければならないところがたくさんあるのです。偏りを正すためにはファンタジー小説を読むか、ファンタジー資料を読むしかありません。

 

 

 

で、ファンタジー資料読んだら良いのか?

 

私の個人的な見解を示すのなら、

「読みたかったら読んでください」

と言います。

 

人間、いやいや読んでも身にはなりません。

学校の授業が覚えにくいように、覚える気がないのに費やした時間はまるっと無駄になります。

人間の脳は、必要と感じていないことを覚えられるほど、記憶力は良くないです。むしろ書いてみて、酷評を受けて、ガッカリして。それでも諦められずに進もうとする。そうなったら読んでみたくなるので、そのときがチャンスです。

 

実のところ、資料を読まなくてもファンタジー小説は書けます。

中二病真っ青の創造力と、そこそこの文章力があれば楽勝です。問題なのは誰に読ませるか、ただ一点です。

自分専用だったら自分が面白いと思えれば良し。相手がいるのならその人物に良い反応をもらえばいいのです。

 

けれどもなかなかいい反応が来ない。

もっと、相手の心を打つような作品を書きたい。

そんなときに指南書や資料に頼ってみたら良いのかもしれません。なぜならその時一番読む気力があって、内容を生かせる可能性があるからです。

 

まあ、

その前に『なぜ自分の作品が低評価なのか』と、じっくり考える必要がありますが。

 

 

 

このファンタジー事典はあなたのフィーリングに合うのか?

 

さて、ここからはいつものようなレビューです。

もしココを読んでみて、何かおもしろそうだと思ったのならば、本を読んでみる参考にしてみてはいかがでしょうか。

 

参考図書

ゲームシナリオのためのファンタジー事典

 

 

ファンタジーと言えば、剣と魔法のファンタジーです。(個人的に)

剣と魔法を描くためには、土台がしっかりしていなければなりません。誰がどのくらい魔法を扱えるのか。剣と魔法のバランスはどのくらいとれているのか。そもそも世界はどのように動いているのか。

 

まず初めに考えたいのは知的生命体、人間(もしくはそれに準ずる種族)です。ラノベという小説の形態で描く以上、知恵のある生き物を描いていきたいからです。

魔物も出していきたいです。武器防具なども出していくのもいいかもしれません。

 

そうやって出したいものや書きたいものを纏めた後は、どのようにすれば自然にストーリーと絡ませられるかを考えます。

 

その際、一番簡単なのは『現実に起こったことと置き換える』ことです。

例えば、昔は人間同士で争っていました。その戦争を人間と魔物の戦いにすれば自然になっていきます。武器や防具も出せますし、実在した細やかなリアリティに混ぜ込むことも可能になるのです。

 

 

資料として、推測込みの内容をまとめました。

 

・村が点々としているところは割と平和?

この資料によると、中世ヨーロッパは小さな領地が点々としているとあります。その理由は自給自足が行われることによって各地を往来する機会がなくなったためです。

逆にいうと、少人数で自給自足が行えるということです。

文明は交流した方が利益が大きいというのは現代社会を見れば明らかです。また、魔物などの敵を出現させる場合、小さい村々では防衛力が弱いので、すぐにやられる可能性があります。それでも小さい村が存在しているということは、その村は平和または高い防衛力を持っているということです。

また、壁に守られた領地でも農地は外です。食料を目的とする外敵の場合、領地に関係なく農地を襲います。そのあたりはストーリーに役立てそうですね。

 

 

・現実以上に身近な宗教

 ファンタジーではまれに、人間以上の存在、神が出現することがあります。

神が人々に知られている場合、まず間違いなく宗教のようなものが発生します。知られていなくても宗教のようなものが発展しているのかもしれません。 

特に魔法が解き明かされていない場合、神は人々にとって切実な問題となりえます。 

 

 

・人の住む地域と住まない地域

普通、過酷な環境のところに好んで住むようなことはありません。しかし、人間同士の争いなどで追い出されたり、さまよっているうちに定住する民族もいます。湿地、荒野、砂漠などがいい例で、そこにいる住民たちとの会話や交渉はストーリーの種となります。希少素材を巡る商談……、それっぽい。

普通の環境でも、近くに川があるところには町が発展しやすいです。人間が生きていくのに必須であり、運搬、防衛に使えます。

気候、環境によって植生や農業は変わってくるので、細かいところは描写しなくても食材として出すことができれば雰囲気は伝わります。

 

 

・中世ヨーロッパの道

隣の町に旅をするのに、道なき道を進むのは妙です。雰囲気は出るかもしれませんが、商人や軍用に使われる道があるからです。

中世ヨーロッパでは二つの道がありました。軍事や経済に使われた街道と、村と街道をつなぐ村の道です。

街道は途中の村などには寄らず、目的地にまっすぐ進みます。これは経済的な理由と、旅人に対する警戒のためです。宿泊所は、近隣の住民が維持する宿駅という建物が存在していました。

村の道は、道を作るスペースがあるのならその分耕作地を広げようという考えから、狭くて本数も少ないです。

道を引くにも維持するにもそれなりに苦労しますので、主要な道でなければ馬車が通れる間隔はなさそうです。

 

 

・感想

前に似たような本を読んでいましたが、それよりも数段上の内容でした。異世界ファンタジーの世界観作成に向いていて、主に昔の事柄に関して載っています。

読みやすいかと問われれば首をひねりますが、軽くないボリュームなので時間をかけてじっくり読みたい人にはいいかと思いました。

 

とはいえ、あくまで肉付けするための資料です。

ネタ帳にはなりますが、あくまで現実味を持たせる程度に添えるのが一番かと思いました。

また、魔法や武器、モンスターの項目がありますが、こちらに関しては専門的な書物の方が詳しく載っているかと思います。

ボリューミーですが、詰め込んだ感もあります。

 

そうは言っても、国語辞典並みの厚さだったら読む気はしませんが。