話を聞かない男、地図が読めない女
古本屋って、
読まれなくなった本を売りに出されるっていうイメージが強いんですけど、
実際行ってみると、掘り出し物って結構あります。
この本も、楽天やアマゾンで買うと720円だったりするわけですが。
今回108円で手に入りました。
これだから古本屋はやめられない……。
レビュー開始
話を聞かない男、
地図が読めない女
アラン=ピーズ+バーバラ=ピーズ/藤井留美=訳
今回は日本でベストセラーランキング49位の本です。
分かりにくいですよね。
179万部売り上げた本です。
(世界一受けたい授業、参考。)
印税(10%)で考えると720円としても……
あ、失礼。すみませんでした。
はじめに
まず初めに、必ず伝えなければならないことがあります。
この本は、性差別の本ではありません。
また、下ネタにまつわる話を面白おかしく書き立てた本でもありません。
科学的に立証し、男女は違う生き物だという事実を、
アメリカンジョークを交えて書いた本です。
分かりにくいでしょうか。
この本で伝えたいことは以下の二つです。
・男と女は脳の配線が違う。
・互いに互いのことを理解することで、いいコミュニケーションができる。
この本を参考に、上が女性向け、下が男性向けに書いたものです。
説明すると、上は感情に訴えかけるように。下はわかりやすさを追求して書いた内容になります。
(上手い下手は気にしないでください!!)
これは大ざっぱな例ですが、
男女は脳の仕組みも含めて違う生き物だ。というわけです。
この本にも書いてありますが、
「この本で挙げた証拠は、男女は生まれつき異なる行動を『しがち』だということに過ぎない。」
つまり、決めつけは良くないけど、参考にはなるということです。
決めつけるかどうかは老若男女問わず、ただの個人の偏見度合です。
人間は自分の思う通りのことのみを認める癖があります。一度、固定観念を取っ払って読まないと、どんな公正な文章も偏って受け取られます。
難しく考えないで、気楽に読んでください。
感想
この本を読んで、私は笑ってしまいました。
真面目な話をしたと思ったら下世話な話に飛んで、ちょっとアダルトな話になったと思ったら専門用語を並べ立てる。そんな中、ちょくちょく出てくるアメリカンジョークが面白いのです。
「女を必ず満足させるには
身体に触れ、賛美し、甘やかし、いいところを思いっきり褒める。肩をもみ、壊れたものは直してやる。共感し、セレナーデを奏で、お世辞を言う。支え、食べさせ、なだめすかし…………。
男を必ず満足させるには
裸で目の前に立つ。」
こんな感じのお話もちょくちょく出てきます。
「これはひどい。いい意味で」
と言えるのだったら、この本の面白さを味わうことができると思います。
こういう本が笑って読める世の中だったら、
少しは偏見や差別はなくなっているんだろうか。
ああ、この本に男脳女脳テストというものがありまして。
私は165点でした。オーバーラップ、男女ど真ん中という結果に。一応書いときますが、異性が好きです。
こういうのは、占いみたいなものだと思っていただければいいかと。
総合評価
勧められる人
・異性を理解しようとする人
・商売人
・傾向がある、の意味を正しく認識できる方
勧められない人
・読んだことをそのまま社会だと捉えてしまうような人
・自分に都合に良い解釈しかしない人
小説参考度、★★☆☆☆
異性キャラを書くときはいいかもしれないが、やりすぎは禁物。
アメリカ書籍度、★★★★★
読んでみると、明らかにアメリカっぽい感じなので、苦手な人は苦手かも。
男女公平度、★★★★☆
男も女も公平的に書かれています。どっちもどっち的な意味で。
総合評価、★★★☆☆
評価はこんなですが、あくまで小説の参考としては微妙というだけの話。私はこういう本はアリだと思います。
人間は所詮動物だ。生まれで半分は決まる。……なんて言うと反論する人が出てくるでしょうが、反論覚悟で書いた本にはそれだけの力があります。